人並みに器用にこなせない話

 私は今日、学校を休んでしまいました。体を壊したからです。金曜日が休みだったにもかかわらず、私は勉強、課題を怠け、映画や小説、アニメに没頭していました。日曜日の夜、終わっていない課題を午後10時から始め、終わったのは翌日午前3時。美術の課題でした。同じ日程で月曜日の夜も過ごしました。保健の課題です。僕は明確な終わりのない課題が苦手でした。大してクオリティも高くないのに謎の完璧主義を発揮してしまうのです。だから、そのような課題が鬼のように出るコロナ禍は地獄でした。私はそれで鬱になったとも言えます。

 最近の悩みは体が脆弱なことです。抗うつ剤を服用し始めてから、私の体は無理ができないようになりました。誰にでもあるでしょう、ちょっと夜更かしをして頑張るなど、できなくなりました。こうやってすぐに壊れて今日は一日中眠りました。抗うつ剤はきっと自分の体に優しくせざるを得なくなる魔法なんだ。三学期は風邪をこじらせたのは仕方がないとはいえ、もう7回も休みました。それなのに、私の両親は一切私を咎めませんでした。母は体がまた壊れないよう、心配しながらも、何時には寝ようと一緒に考えてくれました。父は体は大丈夫かと聞くだけでした。むしろ、私は頑張っていて偉いとまで言いました。そんなことはありません。自己管理がなっていない私が偉いはずはないのです。私は本当に反省しました。中学生の頃から体を雑に扱っていた私にきっとツケが回ってきたんだと思いました。今は、弱い自分の体が憎いです。いつか、受験勉強のやる気が出て平日6時間の勉強を三日連続で睡眠時間を削ってやってしまった時も、後日何日か寝込みさらに風邪をこじらせたのですから。

 こんなにやさしい両親をもって私は幸せ者です。美大に行きたいというのにこんな風ではいけないと思いました。まだ父に美大に行きたいこと、伝えられていません。きっと、高い学費に内心困りながらも、私に悟られない顔をしながら承諾するでしょう。父はそういう人だから。父はきっと私を応援してくれます。頑張りたい。踏ん張れないこの体が憎い。心は頑張りたくても体が着いてこられないのは一番つらい。父はいつも私のペースでいいと言います。有難い。でも、そんなことでは受験は何とかならないと知っています。私は父の言葉をかみしめて、重い体を起こして、頑張りたいのだ。